1. 事業の数字に向き合う
媒体の数字を良くすることがゴールではありません。御社の売上・問い合わせ数・CVR(成約率)を最重要の指標として追います。
「マーケを強化したいけど、何から手をつければいいか分からない」。その答えは、会社が今どの段階にいるかで変わります。3つの段階別に、最初にやるべき一歩を解説します。
「マーケティングを強化したい。でも、何から手をつければいいのか分からない」。
そう感じている方は、とても多いです。広告がいいのか、SEOがいいのか、SNSなのか。情報はいくらでも出てくるけれど、自社にとっての正解が見えない。気づけば「とりあえず流行っていそうなこと」から手をつけて、成果が出ないまま時間だけが過ぎていく。
実は、「何から始めるか」の答えは、施策の種類で決まるものではありません。御社が今どの段階にいるかで決まります。
この記事では、会社のマーケの状態を3つの段階に分けて、それぞれが「最初にやるべき一歩」を解説します。読み終えるころには、御社が今どこにいて、次に何をすればいいのかが見えてくるはずです。
最初に、大切な前提をお伝えします。
多くの会社が「うちは広告をやるべき?SEOをやるべき?」と、施策の種類から考え始めます。けれど、同じ「広告」でも、効く会社と効かない会社があります。その差は、広告の出し方ではありません。広告で集めた人を、その後どう動かす仕組みがあるかの差です。
だから、最初に決めるべきは「何の施策をやるか」ではなく、「今の自社は、施策が効く状態にあるか」です。
そして、その状態は大きく3つに分かれます。
マーケの状態は、大きく3つの段階に分かれる
| 段階 | 今の状態 | ひとことで言うと |
|---|---|---|
| ① 体制がない | マーケの仕組みがまだない | これから始める |
| ② 伸び悩んでいる | 施策は回っているが頭打ち | もう一段、伸ばしたい |
| ③ やることは決まっている | 頼みたい施策がはっきりしている | この施策だけ任せたい |
自分がどこに当てはまりそうか、頭の片隅に置きながら読み進めてみてください。
まず、一番多いのがこの段階です。
「ホームページはあるけれど、ほとんど更新していない」「広告は出してみたが、続かなかった」「マーケの担当者がいない、または兼任でまわしている」。こうした状態であれば、御社はこの段階にいます。
この段階で「とりあえずSEOを始めよう」「広告を出してみよう」と単発で動くと、ほぼ確実につまずきます。
理由はシンプルです。たとえばSEOで検索からの流入が増えても、入ってきた人に「次に何を見せるか」「どこで問い合わせや購入につなげるか」が決まっていなければ、人は来ても素通りしていきます。広告も同じで、お金をかけて集めた人を、もう一度つながる仕組みがなければ、集めては逃すの繰り返しになります。
広告を止めた瞬間に流入もゼロに戻る。これがいわゆる「自転車操業」の状態です。
流入はできても、導線・蓄積・再アプローチが繋がっていない状態
この段階で最初にやるべきことは、個別の施策ではなく、全体の設計です。
具体的には、こういう順番で考えます。
施策を選ぶのは、いちばん最後です。先に全体の設計があると、SEOも広告もSNSも、ばらばらの点ではなく、つながった線として効いてきます。
「とりあえずSNSをやってみよう」が、この段階でいちばん多い入り方です。でも、目的の整理が先です。目的が決まると、必要な施策は自然と絞られます。逆に、目的なく施策を増やすほど、手間ばかり増えて成果が見えなくなります。
次に、すでに施策が回っているのに頭打ち、という段階です。
「広告もSEOもやっている。ある程度の流入もある。でも、ここ最近は売上が横ばい」「何をしても、もう一段が伸びない」。この感覚があれば、御社はこの段階にいます。
伸び悩んだとき、多くの会社は「新しい施策」を足そうとします。新しい広告媒体、新しいSNS、新しいツール。けれど、施策を足しても伸びないことのほうが多いのが実情です。
なぜなら、伸び悩みの原因は「施策が足りない」ことではなく、「今やっている施策のどこにムダがあるか、見えていない」ことだからです。
たとえば、広告費の半分が成果につながらないキーワードに使われている。せっかく増えた流入が、ある1ページで大量に離脱している。問い合わせは来ているのに、その後の追いかけがなく、商談につながっていない。こうした「もったいないポイント」は、数字を見ないと見つかりません。
この段階で最初にやるべきことは、新しい施策ではなく、今ある数字を整理して見ることです。
御社の中には、すでに大量のデータがあります。サイトのアクセス、広告の成果、問い合わせの記録。これらはバラバラの場所に散らばっていて、つなげて見られていないことがほとんどです。
これらを一か所に集めて整理すると、「どこにムダがあるか」「どこに伸びしろがあるか」が数字で見えてきます。そのうえで、ムダを削り、効いている部分に集中する。新しい施策を足すより、今あるものを最適化するほうが、早く・確実に効くことが少なくありません。
「もう一段、伸ばしたい」というご相談で、私たちがまずやるのは新しい提案ではありません。今あるデータを整理して、伸びしろを数字で見つけることです。データの整理と分析は、私たちがいちばん強みとしている領域です。
散らばったデータを集めて整理すると、ムダと伸びしろが数字で浮かび上がる
最後に、頼みたい施策がはっきりしている段階です。
「SEOの記事制作だけ任せたい」「広告運用をプロに引き継ぎたい」「LINEの仕組みを作りたい」。やることが具体的に決まっていて、あとは任せる相手を探している。この状態であれば、御社はこの段階にいます。
この段階の会社は、すでにマーケの体制がある程度整っていることが多いです。だからこそ、単発の施策をプロに任せても成果につながりやすい。これは、段階①との大きな違いです。
ただ、ひとつだけ確認しておきたいことがあります。それは、その施策が、ほかの施策とつながっているかです。
たとえば「SEOで記事を増やす」場合、増えた流入が問い合わせや購入につながる導線があるか。「広告を強化する」場合、集めた人を再びつなげる仕組みがあるか。施策単体は完璧でも、前後がつながっていないと、成果は途中で止まってしまいます。
この段階で最初にやるべきことは、任せる相手が「その施策の前後まで見てくれるか」を確認することです。
依頼内容が明確なら、まずはその施策から始めて構いません。私たちもスポットの施策に対応します。そのうえで、信頼できるパートナーは、頼まれた施策だけをこなすのではなく、「この施策が事業の売上につながるには、前後に何が必要か」まで一緒に考えてくれます。
施策を頼むときも、「この作業をやってほしい」ではなく「この事業のゴールに近づきたい」と伝えると、相手の提案の質が変わります。
やることが決まっていても、「なぜそれをやりたいのか」を相手に共有すると、より良い提案が返ってきます。目的を共有できる相手かどうかが、単なる作業の外注で終わるか、成果につながるかの分かれ目です。
3つの段階を見てきました。最初にやるべきことは、それぞれ違います。
| 段階 | 最初の一歩 |
|---|---|
| ① 体制がない | 個別の施策より、全体の設計から |
| ② 伸び悩んでいる | 新しい施策より、今ある数字の整理から |
| ③ やることは決まっている | 施策の前後までつながっているか確認する |
一見バラバラに見えますが、3つには共通する考え方があります。それは、「施策そのもの」ではなく「施策が効く状態かどうか」から考える、ということです。
施策は、それを活かす設計や数字や導線があって初めて、事業の売上に効きます。どの段階にいても、ここから出発するのがいちばんの近道です。
入口は違っても、3つとも「施策が効く状態をつくる」という同じゴールに向かう
私たちAsetZは、この3つの段階すべてに対応します。
御社がどの段階にいるかによって、最初にお出しするものは変わります。体制がなければ設計から、伸び悩んでいればデータの整理から、やることが決まっていればその施策から。会社の状態に合わせて、最適な進め方を出し分けることが、私たちの強みです。
そして、どの段階でも共通して大切にしていることが3つあります。
媒体の数字を良くすることがゴールではありません。御社の売上・問い合わせ数・CVR(成約率)を最重要の指標として追います。
今あるマーケの数字やサイトのデータを整理・分析して、ムダを削り、伸びしろを見つける。データドリブンが私たちの軸です。
私たちのリソースで全部を抱え込むことはしません。御社の中の人やリソースを活かしながら進め、契約が終わっても社内に知見が残る、自走できる状態を目指します。
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自分の会社がどの段階か分からないときは?
迷ったら、「広告やSEOを止めたら、流入はどうなるか」を考えてみてください。止めた瞬間にゼロに近づくなら、まだ受け皿の体制が整っていない段階①の可能性が高いです。施策は回っているが伸びないなら段階②、頼みたいことが具体的に決まっているなら段階③です。どの段階か分からない状態からのご相談でも構いません。一緒に整理します。
段階①だと、すぐには施策を始められないのですか?
いいえ、設計をしながら、効く施策から並行して始められます。「全体の設計が終わるまで何もしない」という意味ではありません。設計の中で「今いちばん必要な施策」が見えてくるので、そこから順番に動かしていきます。設計は、施策をムダなく効かせるための地図のようなものです。
段階②で、データがバラバラでも分析できますか?
はい。むしろ、データが散らばっているのが普通の状態です。サイトのアクセス、広告の成果、問い合わせの記録など、別々の場所にあるデータを一か所に集めて整理するところから始めます。データの整理と分析は、私たちがいちばん強みとしている領域です。
段階③で、まず1つの施策だけ頼むことはできますか?
できます。依頼内容が明確なスポットの施策にも対応します。そのうえで、その施策が事業の売上につながるよう、前後の導線まで一緒に確認させていただきます。最初は1つの施策から始めて、成果を見ながら範囲を広げていくケースも多くあります。
何から相談すればいいか分かりません。
「何から始めればいいか分からない」という状態こそ、ご相談のタイミングです。御社の今の状態をお聞きして、3つの段階のどこにいるか、最初の一歩は何かを一緒に整理します。無理な営業はいたしませんので、お気軽にお話しください。
「施策の前に体制から」。全体の設計から始めたい方へ。
段階②向け今ある数字から伸びしろを見つけたい方へ。
段階③向け任せる相手の見極め方を知りたい方へ。
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執筆: 牧野 悠(株式会社AsetZ 執行役員 / マーケティングDX事業責任者)
「うちはどの段階だろう」という状態からで構いません。御社の今の状態をお聞きして、最初の一歩がどこにあるのかを、一緒に整理します。
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