CASE STUDY

「WordPress化してほしい」の裏にある、
本当の課題を解決する。

表面的な依頼を、そのまま受けない。事業の成長を止めていたボトルネックを見抜き、AIで仕組みごと作り直した事例です。

工数削減 90% 2〜4時間 → 約15分 1記事あたり 約15 書くだけで完成する ヒューマンエラー 0 テンプレート準拠を機械的に保証
原稿を書くことに集中するマーケティング担当者。煩雑なHTML作業から解放され、落ち着いた表情で執筆に向き合うシーン
OVERVIEW

プロジェクト概要

MEO対策のサービスを提供するSaaS企業から、「事例ページをWordPress化してほしい」というご相談をいただきました。記事を絞り込めるソート機能の追加や、メニューの見やすさの改善といった、具体的なご要望も含まれていました。

ただ、私たちはその依頼をそのまま受けませんでした。お話を重ねるうちに見えてきたのは、WordPress化はあくまで手段だということです。本当に実現したかったのは、事例記事を続けて増やし、自社サービスの魅力をもっと伝えることでした。

そして、それを止めていた本当のボトルネックは、CMSではありませんでした。1記事に2〜4時間かかる制作の手間が、事例を増やせない原因だったのです。

クライアント業種MEO対策SaaS
プロジェクト期間2026年
対象コンテンツクライアント事例記事(インタビュー形式)
支援内容課題の本質的な分解 / AI活用ワークフロー構築 / コンテンツ制作の自動化
THE REQUEST

いただいた相談は、3点でした

01

事例ページのWordPress化

静的なHTMLで作られている事例ページを、WordPressに移したい。

02

ソート機能の追加

事例記事を、カテゴリや業種で絞り込めるようにしたい。

03

メニューの視認性改善

サイトのナビゲーションを、もっとわかりやすくしたい。

一見すると「WordPress化+画面の改善」という案件です。CMSを構築し、テーマを作り、データを移すこともできました。ですが私たちは、まずお話をよく聞くことから始めました。

THE REAL CHALLENGE

私たちが見抜いた、本当の課題

お話を重ねるうちに、ご依頼の言葉の裏にある意図が見えてきました。表面の依頼を、本質まで分解します。

表面的な依頼
「事例ページをWordPress化してほしい」
なぜWordPress化したいのか?
本当にやりたいこと
事例記事を続けて増やし、自社サービスの魅力を強化したい
それを止めているものは何か?
本質的なボトルネック
1記事2〜4時間の制作の手間が、事例を増やせなくしている

事例記事は、クライアント先へのインタビューをもとにした、しっかりした構成です。メタ情報、クライアント紹介、Q&A、成果データ、キーワードの効果テーブルなど、要素がたくさんあります。これらを既存のHTMLテンプレートに合わせて手で作ると、1記事あたり2〜4時間かかっていました。

WordPress化しても、この手間は変わりません。CMSを入れ替えても、記事を作る負担が減らなければ、事例は増えない。事例が増えなければ、サービスの魅力を強くすることにもつながりません。問題はCMSではなく、記事を作るプロセスそのものにある。私たちはそう判断しました。

従来の制作フロー(1記事2〜4時間)

STEP 01 インタビューの書き起こし STEP 02 HTMLテンプレートのコピー・調整 STEP 03 テキスト・画像・メタ情報の差し替え STEP 04 整合性の確認・表示チェック

制作プロセスの構造的な問題

  • STEP 02〜04が手間の大半を占め、しかもHTML/CSSの知識が必要でした。
  • クラス名のミスやタグの閉じ忘れなどの間違いが起きやすく、やり直しが発生していました。
  • 記事を増やすほどコストと時間が比例して膨らみ、量産がしにくい構造でした。
  • 結果として「事例を増やしたいのに、増やせない」状態が固定化していました。
OUR APPROACH

「WordPress化」ではなく
「事例を増やし続けられる仕組み」を

私たちの提案は、WordPress化ではありませんでした。本当のゴールは「事例を続けて増やし、サービスの魅力を強くすること」。であれば、制作のボトルネックそのものをなくす仕組みを作るべきです。

AIの技術を組み合わせ、Markdownで原稿を書くだけで、テンプレートに完全に沿ったHTML記事が自動で出来上がるワークフローを構築しました。CMSを移す手間も、テンプレートを手作業で整える手間もいりません。事例を「書く」だけで「完成する」仕組みです。

システム構成:書くだけで完成する

INPUT Markdown原稿 インタビュー内容・成果データ AI PROCESSING テンプレート解析 構造・クラス名を読み取る コンテンツマッピング MD → HTML構造へ変換 HTML / メタ情報生成 SEO・OGP・構造化データ OUTPUT 完成HTML記事 テンプレート完全準拠・即公開可能 HUMAN CHECK 画像配置・最終確認 人がやるのはここだけ(約10〜15分)

01 既存のデザイン資産をAIに「理解」させる

すでにデザインが完成している事例テンプレートを「型」として活かしました。AIがHTMLの構造・CSSのクラス名・セクションの組み立て・レイアウトの型まで読み取り、新しくデザインを作る手間をゼロにしています。これまでの資産を捨てるのではなく、増やしやすくする発想です。

02 「営業でも書ける」入稿フォーマットを設計する

事例記事を量産するには、原稿を書くハードルを下げる必要があります。HTML/CSSの知識がないライターや営業担当でも、シンプルなMarkdownで原稿を書くだけ。記事作りが特定の人に頼る状態をなくし、社内の誰でも事例記事を作れる体制にしました。

03 AIが自動で処理する範囲

Markdownの内容をテンプレートに当てはめるとき、メタ情報(title・description・OGP)、パンくずリスト、セクション見出し、Q&Aの構造化変換、成果数値、キーワード効果テーブル、CTA・共通パーツ、画像などアセットの自動配置——これらがすべて自動で行われます。人がやるのは「画像を置く」と「最終確認する」だけです。

THE RESULTS

事例を「増やし続けられる」体制が整った

制作工数90%削減は数字の上でのインパクトです。本当に大きな成果は、「事例を増やしたいのに増やせない」という構造的な課題がなくなったことにあります。

90%
工数削減率(2〜4時間 → 約15分)
8工程
自動化工程(メタ情報・構造化・OGP等)
100%
テンプレート準拠率(機械的に品質を保証)

工程別の Before / After

工程 従来(手動) AI活用後 削減率
テンプレートのコピー・調整 30〜60分 0分(自動) 100%
テキストの差し替え 30〜60分 0分(自動) 100%
メタ情報の書き換え 10〜15分 0分(自動) 100%
HTML構造の整合性確認 20〜30分 0分(自動) 100%
画像パスの調整 10〜15分 5分(配置のみ) 67%
ブラウザ表示の確認 15〜30分 5〜10分 67%
合計 2〜4時間 約10〜15分 約90%

1記事あたりの工数 Before / After

従来 最大 約240分 AI活用後 約15分

自動化率

90% 自動化 自動化された工程 90% 人の作業 10%
100%
テンプレート統一度
100%
メタ情報完全率
自動付与
構造化データ
0%
属人化リスク

数字で見た効果

  • 工数削減率:約90%(1記事あたり2〜4時間 → 10〜15分)
  • 制作コストの大幅な圧縮(記事あたりの外注単価を削減)
  • 品質の均一化(テンプレートとの完全一致を機械的に保証)
  • コストがスケールしない構造(記事数が増えてもコストが比例して増えない)

事業にとっての意味

  • 事例の量産体制が整った(「増やしたいが増やせない」が解消)
  • 特定の人に頼らない体制(営業でもMarkdownで入稿できる)
  • ブランドの一貫性が自動で守られる(テンプレート準拠が機械的に保証される)
KEY INSIGHTS

AsetZが大切にしている姿勢

01

依頼の「裏にある意図」を読む

「WordPress化してほしい」と言われたとき、私たちはその言葉の裏にある事業の課題を読み解きます。今回は「事例を増やしてサービスの魅力を強くしたい」という本当のゴールが見えたからこそ、WordPress化ではなく、制作プロセスを作り直すという提案にたどり着きました。表面的な依頼をそのまま受けていたら、この成果は生まれていません。

02

最新の技術を「課題を解決する手段」として使う

AIは万能のツールではありません。ですが、今回のように「テンプレートに沿ったHTMLを作る」という課題がはっきりしている場面では、目に見える効果を出します。技術ありきではなく、課題の本質を見てから、いちばん合う技術を組み合わせる。それが私たちのやり方です。

03

「1回の納品」ではなく「仕組み」を残す

記事を1本納品するのは簡単です。ですがそれでは、次の記事が必要になるたびに同じコストがかかります。私たちが作ったのは、記事が増えるほど成果が積み上がる、くり返し使えるワークフローです。クライアントの事業の成長に合わせて広げられる、仕組みそのものを残しました。

CONTACT

「本当にやりたいこと」を、一緒に見つけませんか?

ご相談の言葉の裏には、たいてい「本当に実現したいこと」があります。私たちはそこから一緒に考え、事業の成果につながる仕組みをご提案します。

無理な営業は一切いたしません。まずは現状の課題を、可能な範囲でお聞かせください。

https://marketing.asetz.jp/